わたモテ感想。喪144.5(喪144~喪145の間) ネモ視点の特別編。ネモの魅力がいっぱい!あーもこも!

ガンガンオンライン連載中のわたモテ(私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!)BOOK★WALKER特別編の感想です。

特別編とはいっても普通に144話と145話の間のお話。144.5話みたいな感じですね。ただし視点がもこっちではなくネモになっています。

振り返るネモ

扉絵はネモ、岡田さん(あーちゃん)、清田くんの青春っぽい一幕。ネモだけがこちら(もこっち?)を振り返っています。

加藤さんがいないのは、加藤さんが岡田さんやネモとつるむようになったのは修学旅行以降だから。

この扉絵は修学旅行よりも前、おそらくネモがもこっちと仲良くなる前の一幕なのでしょう。

 

いつものように中庭のベンチで眠っている吉田さんを見にきたネモ。ここから今回のお話は始まります。

堂々と中庭で眠る吉田さんを見て、ネモは何を思う?

クロ(もこっち)からきいて中庭にきたネモですが、多くの人が通る場所で本当に寝ている吉田さんに目を丸くします。

ネモと吉田さん

ネモ『私達と違ってこんな目立つ所で一人で寝て変(おかしい)とか、ぼっちに思われるとか、そういうこと考えないんだろうな……』

物思いにひたるネモ。この『私達』は『普通の高校生の女子』と言い換えられるでしょう。

他の女子と違うことをすること、ぼっちと思われること、変に目立つこと、そういうことは絶対にしない普通の女子。

吉田さんはそういう普通の女子とは違って自分のやりたいようにやる人。

ネモはそんな吉田さんに何を思うのでしょうか?

ネモのおみ足

「よいしょ」と中庭の草むらに腰を降ろすネモ。見えそうです。おみ足が眩しいです。作画のニコは足フェチ間違いない。

ネモはそのまま草むらに寝転んで目を閉じます。

ネモ『やってみてよかった。今までの私ならこの経験はできなかった』

ネモの意識は薄れていき、『今までのネモ』の回想へ。

ネモ、中学3年生

中学3年生のネモ。今とは違って黒髪の地味な感じ、でもけっこう可愛い女の子です。

いかにもオタクという感じの眼鏡女子とタイバニ話で盛り上がるネモ。

※タイバニ→Tiger and Bunny。虎徹とバーナビーのコンビが人気の2011年のアニメ。女性人気が高い。

 

ネモはこの頃からもうコミュ力は高かったようです。オタク男子にも気軽に話しかけます。

ブルーレイ今度貸してー、とネモに話しかけられた眼鏡男子は顔を赤くしています。罪な女だよ……

 

2年で同じクラスだった友達(みきちゃん。かわいい)と新しいクラスについて話すネモ。

中学時代のネモとみきちゃん

気が合う女子はいた?と訊かれたネモは「うーん…どうだろうね」と歯切れの悪い返事。

タイバニ話で盛り上がっていた眼鏡女子との関係はそれほど良くはなさそうです。

一方みきちゃんは男子に告られていました。「付き合うの?」「迷ってる」と、恋愛話で一見楽しそうに盛り上がる二人。

 

しかし、自宅に帰ったネモはアニメを見ながら『戦いとか恋愛とかのアニメより、こうやってみんなでワイワイ仲良くしてるアニメのほうが面白いのになー』と物思います。

自宅のネモ

ネモが『人が死ぬアニメは嫌い』『日常系のアニメが好き』というのは分かっていましたが、恋愛系のアニメも好きではないようです。

高いコミュ力でみきちゃんと恋愛話をワイワイ話していましたが、実際はそこまで恋愛には興味は無さそう。

ここのネモの服装がファンシーで可愛いです。星型(ヒトデ?)のぬいぐるみもファンシー。

高校でもネモが愛用しているバッグはファンシーですもんね。ネモはファンシー好き。

オタク系ともリア充系とも……

また別の日。オタク系眼鏡女子の二人がヤバげな本を教室で見ています。ネモが声を掛けると、

「ダメダメ根元さんには見せられない!」「うん、刺激が強すぎる」

ネモはBL系でも別に大丈夫だから見せてーとせがみますが、

「いやいやうちらみたいに腐った奴らなら大丈夫だけど一般人は絶対引くから!!」「そうそうパンピーには理解できない世界だから!」

といかにもな反応で拒絶されます。

 

自分達は腐女子だけど根元さんは一般人だから、と線引きして壁を作られています。ある意味自分達を特別視しているオタクっぽい反応です。

ネモは「……そうなんだ」と言いつつ『一般人って…』と複雑な心境。壁を作られて悲しかったのかな。

後々のネモのことを考えるに、『刺激が強すぎる』っていうのだけはある意味合ってましたねw

 

また別の日。リア充っぽい男女のグループとネモが話しています。

リア充たちはオタク系眼鏡女子の二人(鎌田さんと山口さん)のオタっぽい言動をモノマネして(馬鹿にして)盛り上がります。

ネモは何も言えず、愛想笑いで「ハハハ……」とだけ相づちを打ちます。

ハハハ……と笑うネモ

その場面を物陰から見ていたのでしょう。

鎌田さんと山口さんはネモの陰口(「一緒になってすっげー悪口言ってたわ」「なんか普段から見下し入ってたよね」「わかるー」「ブリっ子してたし」)を叩きます。

そしてその陰口をネモ本人が聞いてしまいます。

ネモ『私は何も言ってないんだけどな…』

実際ネモは何も言ってはいません。ただし、悪口を止めたりもしていません(中3女子に無茶言うなという話ですが)。

ネモは日常系のアニメのように皆で仲良くしたかったのでしょうが、誰にでも愛想よくするだけではそれは叶いませんでした。

ごめんなさい

ネモ「ごめんなさい」

これは『もしかしていけるのでは?』と勘違いさせられたオタク眼鏡男子の告白を断る言葉ですが、一つ前のコマ(ネモ『私は何も言ってないんだけどな…』のコマ)にも掛かっているようにも見えます。

告白を断る「ごめんなさい」と、オタク眼鏡女子二人への悪口を止められなかったことに対する「ごめんなさい」

深読みし過ぎな気もしますが、ネモは本質的に良い子なのでオタク眼鏡女子の二人にも悪いと思ってそうなんですよね……

わたモテ12巻喪117のネモと中学時代のネモ

わたモテ12巻の喪117ではネモ自身がもこっちのモノマネをして清田くんのウケを取っています(うっちーは蠱惑さが足りないと厳しい評価)。

ただしこの時のネモはすぐに、もこっち本人にモノマネをしたことを話しにいってます。

後で人づてに伝わったりして悪口と勘違いされないためでしょう。過去の教訓を生かしたムーブ。

巻末おまけの喪117その後では、もこっちが席を外した隙にキバ子がもこっちのモノマネをリクエスト。

ネモのモノマネに「キョドっててキモいとこそっくりだね」と、キバ子はもこっちの悪口で盛り上がろうとしますが、

モノマネした後のネモ

ネモ「……いや別にそういうつもりでやったわけじゃないんだけどな」とバッサリ。少し怒ってる?

中学時代と状況が違うとはいえ、ネモがこう言えるようになったのがとても嬉しい。もこっちだけじゃなくネモだって成長しているんですよね……

中学時代は終わり、高校へ。「うぇーーい。やったね」

ネモはその後の中学時代は受験に集中し、それとなく人と距離を取って過ごしたように描写されます。

勉強しながら流していたテレビアニメでは、

「私達女子高生じゃん。やっぱり女子高生っぽいことしたいよねー」「なんだよ女子高生っぽいって?」

というセリフがあって、ネモの心境を表しています。幸せ日常系アニメの女子高生っぽい日常がネモの理想。

 

中学時代のネモは中途半端でした。

容姿にはそれなりに気をつかえる子でしたが地味目。リア充系の人達が好きそうな恋愛関係の話題は好きじゃない。

アニメは好きだけれど日常系中心。人が死ぬアニメは好きじゃないし、ホモォな同人誌を買うほどディープじゃない。

それが悪い訳じゃないのですが、どっちつかずが災いしてか、オタクグループともリア充グループともネモは上手く馴染めませんでした。

 

日常系アニメのような生活を理想とするネモとしては、中学時代があまり楽しいものではなかったのは間違いないでしょうね。

もこっち。うえーい

そういった思いに、もこっちの「うぇーーい。やったね」も重なり、高校では思い切って髪を染めてまでイメチェンしたのでしょう。

そして、

ネモ「——今度は、うまく演る」

「今度は」です。中学時代はうまく演れなかったからこそのセリフです。

リア充を演じてオタ趣味を隠してでも高校生活を絶対に楽しんでやる!というネモの意気込みがみてとれます。

 

それにしても、ネモは高校で最初に友達になったのがあーちゃん(岡田さん)で本当に良かったですね。最高に運がよかった。

もしこれがキバ子やサチ、ノリ、マキといった子らだったらネモの高校時代は相当にキツかったでしょう。

あーちゃんや清田くんといった良き友達に恵まれていてさえ、自分のオタクっぽい部分や夢を隠して過ごすのがしんどくなってきていたんですから……

うっちー、吉田さん、ネモ、岡さん、宮崎さん

ちなみにネモがあーちゃんと出会った入学式の場面では、ちらほらと見知った顔がいます。今と見た目が全然違って感慨深い。

ネモ、高校1年生。もこっちとの再会

そして高校1年生。隣の席にはあの黒木さん。

ネモは入試の「うぇーーい」の人だとすぐ気づいたけれど、もこっちはイメチェンしたネモに気付きません。

もこっち「あ……あ……ど…どども…は、初めて…まして?」

ネモ「え? あっ…うん…初めまして」

はじめて会った(と思い込んでる)相手に名前を名乗るもこっち。この頃のもこっちはこんなだったんですよねえ…… それが今では立派になって……

 

もこっちは名乗ってくれましたが、ネモは名乗られる前からその名前を知っていました。「あっうん」と軽く流した後、

ネモ「私は…根元陽菜。覚えといてね、黒木さん」

根元陽菜

今度は忘れないでね!とばかりの言い方! 入試の時もこっちが言った「私、黒木だから覚えといて」という言葉をそのまま返しているようにもとれます。

 

この辺りも分岐点でしたね。もこっちの初めて…まして?(ちょっと疑問に思ってる)に「初めましてじゃないよ。入試でもう会ってるよ」なんて返していたら、今とは全く違っていたでしょう。

そうなってたら、わたモテが始まってなかったかもしれませんね。まぁメタ的には色々後付けの設定なんでしょうが、それは言わぬが花です(言ってますが)。

夢から覚めて現在へ。何このあーもこ! いつの間に!

場面は高校3年生の今に戻ります。夢から覚めていくネモ。

まだ意識がはっきりしないネモの耳に、近くで誰かが話している声が聞こえます。

あーちゃん「よく5時間目帰ってこないって思ってたら、ここで寝てたんだな」

もこっち「いつもここでパンツ公開してるよ」

あーちゃん「そういうこと言うから吉田にシメられんだよ…」

あーちゃん「昼休みもう終わりだから起こそうぜ。私、吉田起こすから陽菜のこと頼むわ」

もこっち「あ、うん」

岡田さんともこっち

何コレ何コレ!!?? ほんの2コマの情報量が異常。

まず、あーちゃんともこっちが一緒に行動してる。これはあーちゃんがネモの所在をもこっちに聞いたから、もこっちが案内したのでしょう。これはいい。

でも、あーちゃんの言葉に対してもこっちが全くどもってない! リア充のあーちゃん相手なのに!! 

しかも何この気のおけない間柄みたいな言葉のやりとり! この二人ちょっと仲良すぎじゃない!? いつの間に!!

あーちゃんと吉田さんの関係が深まってるのも示唆されてるぞ! 『よく5時間目帰ってこないって思ってたら』て!

そしてさらに、もこっちが吉田さんを起こすとラッキースケベが起きてシメられかねない→もこっちにはネモを起こすよう頼んで自分は吉田さんを起こす。

この気配り! あーちゃんの良い子っぷりが溢れ出ています!

あーちゃんともこっちヤバい。あーもこヤバい……

……すみません。ちょっと興奮してしまいました。

躊躇わずネモのアレを観察するもこっち

さて、ネモを起こす役目を賜ったもこっちは、てくてくとネモの元へ。

まだネモが寝ていると思ったもこっちは、とりあえずしゃがんでネモのアレを観察します。

起きていたネモはすぐに「何見てんの!バカじゃない」と反応して隠します。

ここのネモの絵も脚がとても良し。作画のニコは足フェチ間違いない(2回目)。

 

見えてたから見ていたと言うもこっちですが、ネモの言う通り普通は見えていても見ないです。さすがもこっち!

もこっち「学校の中庭で腕枕して昼寝とか、アニメに憧れてるの?」

ネモに対してはよく煽るもこっちです。

理想が叶って……

一緒に教室に帰る途中、ネモは先ほどのもこっちの煽りに「クロの言う通り、ずっとアニメの学園ものみたいな生活に憧れてるよ」とこぼします。

3年生こそ日常アニメみたいな生活をしたいネモ。

 

もこっち「日常アニメみたいな生活ってなんだ?」

ネモ「わからないけど、みんなでワイワイして悪口とかイジメとかない生活かな」

もこっち「ふーん。今までとたいして変わらないんじゃ…。別に前も悪口とか言ってなさそうだったし」

ネモ「そうだけど……今のほうが楽というか演技しなくていいっていうか」

 

ここ、もこっちが何気なく「別に前も悪口とか言ってなさそう」って言っていますが、この言葉はネモにとってある種の救いになったんじゃないかな。

中学時代、本当に悪口なんて言ってなかったのに「すっげー悪口言ってたわ」と言われていたネモには。

 

リア充グループのあーちゃんや清田くんだけでなく、ちょっと個性的なクロ、田村さん、吉田さんとも仲良くなれた。

陰系(もこっち、ゆりちゃん)、陽系(あーちゃん)、不良系(吉田さん)の皆がグループの垣根を超えて仲良くできている。なかなか有り得ないほど良い感じの今の状況を喜ぶネモ。

この、ネモにとって理想的な日常アニメのような状況を作ったのは、主としてもこっちのムーブなんですよ。そりゃもこっちのこと好きにもなるわ。

笑顔のネモ

ネモ「まあ要するに4クールあって、主人公が私でみんながいてクロはメインキャラの一人みたいな生活」

理想の生活を語るネモは心底嬉しそう。中学時代の貼り付けたような笑みとは違う、心からの笑顔がとても素敵です。

幸せそうなネモ

そんな幸せそうなネモを見て、ネモのオタクノリを煽るのを控えるもこっちでした。

この幸せそうなネモで締めればHappyEnd!なのですが……

おまけ。もこっち節が炸裂

ネモのパンチラについて語り出すもこっち。止めるんだ!もこっち(もっとやれ!)。

日常アニメのパンチラとしてはエグすぎる。あの角度は喰いこんでてギリギリ。寝返りうったらもっといけないの見えてた。そしてトドメの一言。

もこっち「あっでもネモは処理してるから大丈夫か」

ひ ど い 

最高に笑けるけどひどい。もこっちはやっぱ最悪(最高)だな!

あまりにあまりなもこっちの言葉に悶えるネモ。修学旅行の時に見られてたから『処理してる』とか知ってるの?と顔を赤くして悶えまくります。

ネモの悶えを見て怒らせた?と勘違いしたもこっちは必死にフォロー。

もこっち「あっでも見えても大丈夫か。ネモのはピンクできれいだし」

ナイスフォロー(棒)

さらに酷かった! なぜこんな事を口に出して言えてしまうの? 

ピンクできれい』で褒めてフォローしたつもりなんだろうけど!

ネモのビンタがもこっちに炸裂

ネモのビンタが炸裂。指先の描写にビンタに慣れてない感がありありと見て取れます。人を叩くなんて生まれて初めてだったんじゃないかなこの子。

反射的に思わず叩いてしまったネモ。我に返ると真っ赤な顔で「あっ…ご、ごめん……!!」と謝ります。

叩いた指がもこっちの大きなおめめに入ってしまったようです。痛そう。叩きなれてない人が叩くとこういうことが起きるんですね。

人を叩くことなんてまず無いネモが叩いたことに、あーちゃんは驚きの表情。対して吉田さんは慣れた表情です。いつも変なことされてますもんね。

 

もこっちは特に怒らず「日常アニメみたくしたいなら、つっこみ上手くなったほうがいいんじゃない…」と、冷静にネモにアドバイスします。

叩いてしまったのに全く怒らないもこっちにはネモもびっくり。もこっちは叩かれるのに慣れているのでした。

もこっち「吉田さんや田村さんはDV慣れしてるから、後遺症にならないように殴ってくれるよ」

ネモ「クロのほうがアニメっぽい生活してるじゃん」

そう、もこっちの日常はアニメっぽい生活で溢れているのです。こんな面白い生活もなかなか無い。

 

それにしても吉田さんやゆりちゃんはテクニカルですね。後遺症にならないよう殴っていたとは……優しい(違う)。

今回のわたモテもメチャクチャ面白かったです。ネモはいいキャラだなあ……

喪144の感想はこちら

喪145の感想はこちら

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